「このラケットは公式戦で使えますか」という質問の答えは、公益財団法人日本バドミントン協会(JBA)が公表している検定合格品の一覧にあります。ただし一覧は年度ごとの PDF として公開され、法人名で並び、ブランド名は載りません。この記事では、検定の仕組みと資料の読み方、そして自分の用具を確認する方法を説明します。
当サイトの検定合格品データベースは、協会が公表した2021年〜2026年の19資料(延べ13,488行)を統合し、4,497製品・48法人を横断検索できるようにしたものです。以下の説明はこの資料群から読み取れることをもとにしています。
検定の対象になる用具
協会資料に登場する品目は9つです。
| 品目 | 資料での掲載数(2021〜2026年、ユニーク製品) |
|---|---|
| ウェア | 3,166 |
| ラケット | 677 |
| シューズ | 375 |
| ストリングス | 117 |
| アンダーウェア | 91 |
| シャトル | 56 |
| ネット | 32 |
| ラインテープ | 4 |
| サービス高測定器 | 4 |
件数で圧倒的に多いのはウェアです。ゲームシャツやパンツは色・型ごとに品番が分かれるためで、1回の検定で1社が数十点を届け出ることもあります。ラケットは各社の現行モデルが並び、ストリングス、シューズ、シャトルが続きます。
協会の主催大会や公認大会では、大会要項で「検定合格品を使用すること」が定められることがあります。どの品目まで求められるかは大会によって異なります。出場予定の大会の要項を確認してください。
誰が届け出るのか:法人名で載り、ブランド名は載らない
検定を申請するのは製品を日本で販売する法人です。資料には法人名と品番・品名が載り、ブランド名は基本的に載りません(2026年6月開催分からブランド名の列が追加されました)。そのため、ブランドから探すには法人名との対応を知る必要があります。たとえば次のような対応です。
- LI-NING → FUNPORT株式会社
- PRINCE → グローブライド株式会社
- Wilson → アメアスポーツジャパン株式会社
- BABOLAT → バボラ VS ジャパン株式会社
- DUNLOP → 住友ゴム工業株式会社(2022年以前は(株)ダンロップスポーツマーケティング)
- KIZUNA → LAマイスター株式会社(2021年当時は(株)KIZUNAジャパン)
- APACS・MAXX → フェニックス株式会社(当サイト運営会社)
当サイトのブランド一覧に対応表を置いています。同じ法人が複数ブランドを扱う場合、資料からはどのブランドの製品かを直接区別できないため、当サイトでは法人単位の数値として示しています。
年3回の検定審査と、資料の出方
資料の名称から、検定審査は年に3回、2月・6月・10月に開催されていることが分かります。合格した用具は次のような形で公表されてきました。
- 2024年度まで:年度初めに「年度一覧」が公開され、2月・6月の追加検定分が「追加分」または「〜追加分を含む」版として順次差し替えられる。ラケット・ウェア・シューズと、それ以外の品目が別の表になっていることが多い。
- 2025年10月開催分から:「〇年〇月開催 検定審査合格品一覧」として開催回ごとに公開され、「検定合格期間」の列が追加された。
当サイトは資料ごとの内容をそのまま保存し、製品ごとに「初出資料」「最新掲載資料」「掲載回数」を計算しています。各資料はその回の届け出内容であり、過去の合格品をすべて載せた累積一覧ではありません。この点は次の「新規・継続」と合わせて理解しておく必要があります。
新規・継続と「検定合格期間」
資料の各行には「新規」か「継続」の区分があります。新規はその回に初めて合格した製品、継続は以前に合格した製品の登録を更新したものです。2021年以降の全資料を通算すると、新規と継続はほぼ半々です。
2025年10月開催分以降の資料には「検定合格期間」(例:2026/4〜2027/3)が記載されています。これは、メーカーが協会に対して検定品としての登録を維持・更新する期間です。メーカーは登録料を払って製品を検定品として登録し、期間ごとに「継続」の届け出で更新します。メーカーが更新をやめると、その製品は以後の資料に載らなくなります。
ここで大事なのは、過去に一度検定に合格したモデルは、原則として、検定合格期間が過ぎたあとも公式戦(第1種・第2種大会など)でそのまま使い続けられるということです。期間が切れたからといって、過去に買ったラケットが違反品になるわけではありません。検定合格期間はメーカー側の登録管理の単位であり、選手が持っている用具の使用期限ではありません。
したがって、当サイトで「最新掲載が2022年」と表示されている製品も、廃番や登録終了で資料に載らなくなっただけで、検定に合格した事実は変わりません。逆に、最新の資料に載っていないからといって使えないと判断する必要もありません。不安がある場合は大会要項と販売元にご確認ください。
シャトルの第1種・第2種
シャトルは、資料の備考欄に「第1種A」「第1種B」「第2種」「合成球」の区分が付いています。一般に第1種は全国規模の大会や上位大会で、第2種は都道府県・地域の大会で使われることが多く、どの球種を使うかは大会要項が指定します。第1種A・第1種Bの区別も資料に記されていますが、区分の定義は協会の公表資料をご確認ください。合成球(ナイロンシャトル)は別区分として掲載されています。
自分の用具が合格品か確認する方法
- 用具の品番を確認します。ラケットはシャフトの根元やフレーム内側、ウェアは洗濯表示タグや裾の織りネーム、シューズは箱やベロの裏に品番があります。
- 当サイトの検定合格品データベースで品番を検索します。ハイフンや全角半角の違いは無視して検索できます。品番が分からない場合はブランド名やモデル名の一部でも探せます。
- 結果には、どの資料に、どの法人名で、いくらの価格で掲載されたかが出ます。ラケットの場合はスペックページ(例:YONEXのラケット一覧)から掲載履歴を確認できます。
見つからない場合は、次のいずれかです。
- 2021年より前に合格したモデル:当サイトは2021年以降の資料しか収録していません。それ以前に合格し、その後継続の届け出がされていないモデルは検索に出ません。
- 品番の表記が異なる:販売店やメーカーサイトの品番と、協会に届け出た品番が違うことがあります(例:販売サイト「WAVE」に対し協会資料は「WAV10」)。当サイトで把握した表記違いは製品ページで結びつけています。
- 検定を申請していない製品:海外モデルの並行輸入品や、練習用・トレーニング用として販売されている製品は検定を受けていないことがあります。
メーカーの表示と協会資料の食い違い
メーカーや販売店のページに「検定合格品」と書かれていても、協会資料に品番が見つからないことがあります。多くは上記の「表記の違い」か「旧品番での申請」ですが、なかには表示側の誤りもあります。当サイトでは、協会資料で確認できたものだけを「検定合格」と表示し、販売元の表示のみで資料に見つからないものは区別して表示しています。当サイト運営会社の取扱ブランドについても同じ扱いです。
資料そのものを見たい場合
協会の公表資料は、日本バドミントン協会の用具検定ページと用具検定ニュースから PDF で入手できます。当サイトが収録した資料の一覧と、各資料の掲載行数は出典と更新履歴に載せています。資料に誤りを見つけた場合や、当サイトの読み取りに疑問がある場合はお問い合わせからお知らせください。
